大屋根のデザインが多い北欧の住宅では、
天窓（トップライト）はよく使われるアイテムの一つです。

暗くなりがちな大屋根の内部空間も天窓を使えば、明るく開放的な
空間となります。天窓は、鉛直の外壁に取り付けられた窓に対し、
３倍もの採光を取り入れる効果があるからです。


採光面では、最高？なアイテムですが、
省エネ住宅では、熱の損失が高まって
しまう大きな原因でもあります。

したがって、北欧の天窓はすべて
断熱仕様です。その仕様を見てみると、
天窓は、一般的な窓よりも条件が厳く、
むしろより高性能となっています。


断熱性能は、最も悪いものでも、
熱貫流率：　 U=1.3 w/m2k（2層ガラス）

高断熱仕様の天窓では、
熱貫流率：　
Uw=0.81 w/m2k （3層ガラス）
Uw=0.58 w/m2k（4層ガラス）


3層ガラス／4層ガラスの天窓（高断熱仕様）

こんなにも断熱性能が格段に高いのです。
これらは、ガラス単体ではなく、枠も含めた天窓全体の熱貫流率です。

天窓に装着されているガラスユニット自体は、
熱貫流率：
Ug=1.1 w/m2k（2層ガラス）
Ug=0.5 w/m2k（3層ガラス）
Ug=0.3 w/m2k（4層ガラス）

2層／3層／4層ガラスユニット

と驚異的な断熱性能を誇ります！

屋根の高い位置にある天窓を開けると、
家中に驚くほど風が抜けますね。

パッシブハウスなどの省エネ住宅では、
春や秋など外が快適な気候の時、
積極的に室内を換気できることは
重要な要素の一つでもあります。

天窓は、中部に軸があって、
窓扉が反転する中軸回転式です。



窓扉を反転したまま固定できるので、室内からでも、
天窓外側のガラスを拭けるのでとても便利です。

* 写真はスウェーデン製の瓦形状ガルバリウム鋼板製ルーフィングとの組み合わせ

天窓の基本構造は木製です。屋根に取り付けるので、
表面は高耐久のアルミで完全に被覆されています。
まさに「ルーフィング」です。

天窓で心配されるのは、
その取り付け方法ですね。

天窓には、専用の水切りセット
が付いているので安心です。
様々な屋根の仕上げ材
（ルーフィング）に合わせた
ものが用意されています。

高断熱仕様の水切り材セット
まであります。例えば、
通常使用でU=0.81 w/m2kでも、
高断熱仕様を使えば、
U=0.71 w/m2kまで上がります。


EBV-A：シングル材用水切り材セット

シングル材や薄い鋼板屋根用の水切り材セットです。
天窓の上部に流れてくる雨水を側部へ流します。天窓本体からの雨水は、下部材が受け、
天窓下部の屋根材への上面へと雨水を流す仕組みです。
（1. 上部　2. 下部　3.側部 　4. 水切り樋）


EZV-A：瓦材（h=45mm以下）用水切り材セット

瓦材の高さが、45mm以下用の水切り材セットです。
天窓の上部に流れてくる雨水を側部へ流します。天窓側面の瓦からの雨水は、
側部溝へと流します。天窓本体からと側部溝からの雨水は下部材が受け、
天窓下部の瓦材への上面へと雨水を流す仕組みです。
（1. 下部　2. 側部　3. 上部　4. 固定用金具　5. 水切り樋　6. フィラー）


EHN-A：瓦材（h=45mm以上）用水切り材セット

瓦材の高さが、45mm以上用の
水切り材セットです。

構造と仕組みは、EZV-Aと同じです。
瓦材の高さは、最大90mmまで
対応しています。

この断面は、3層ガラスの高断熱仕様の天窓です。
高断熱仕様の天窓は、5層の気密リストが標準装備されています。
このため、防音性も高く、遮音性能は、この窓で38dBもあります。

赤色の部分が、付属される専用の水切り材で、
高断熱仕様（Thermo）の水切り材では、付加断熱が施されています。


天窓の水平断面（高断熱仕様）

天窓の標準サイズは、幅が55cmから134cm、
高さは98cmから180cmまで取り揃えています（緑色）。

サイズ表にある幅と高さが製作可能なため、
これらの幅と高さを組み合わせた天窓が選べます。

Bredd：幅
Hojd：高さ



＞天窓（トップライト）に関するお問い合わせ

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